佐川急便の退職金について、
退職金制度が廃止するとか、
佐川急便の退職金は確定搬出年金に変わるなど
巷で言われている。
実際はどうなのだろう?
と気になる方へ
こちらでは佐川急便の退職金について
ご紹介していこう。
佐川急便の退職金の制度が廃止?確定搬出年金に変更された理由、メリット、算出方法は?
佐川急便の退職金が廃止と言われているが、
実際は確定搬出年金というものに変わった。
確定搬出年金という言葉が
聞きなれないという方について、
以下を参考にしていただきたい。
<確定搬出年金って何?>
他の企業でも使用されている
制度である確定搬出年金。
退職金はまとめて金額が支給されるが、
確定搬出年金では
年金のように何回にも分けて
金額を受け取れるという制度だ。
確定搬出年金算出方法は、以下の通り。
【公的年金等の雑所得=収入金額-公的年金等控除額】
https://www.resona-tb.co.jp/401k/begin/how-to-receive.html
給付を年金のように分けて受け取る場合、
雑所得として取り扱われる。
反対に、一時金として
一括で受け取る場合は退職所得となる。
以下は、iDeco(個人型確定搬出年金)
による節税効果のシミュレーションサイト。
気になる方はぜひサイトをチェックしてほしい。
【節税メリットシミュレーション】
https://www.jis-t.kojingata-portal.com/about/setsuzei2.html
確定搬出年金のメリットとしては、
税制優遇があることだ。
会社に勤めている際に
定期的に積み立てていた金額が
住民税と所得税の控除の対象になることが
一番のメリットと言える。
退職金と確定搬出年金の違いについてだが、
どちらも老後の社会保障に
活用できるという点は同じだ。
退職金は会社を退職する際に
まとまったお金を受け取れるのに対し
確定拠出年金は従業員の努力によって資産形成を行う、
老後資金の形成を目的とした制度だ。
以前までの日本企業であれば、
退職金制度が多く用いられてきた。
しかし、景気や運用などの悪化により、
退職金制度だけで
生活を保障するという役割を果たせない事例が出てきた。
そこで、従業員が
自分で資産形成を行う手段として
確定搬出年金が用いられることが増えたのだ。
佐川急便の退職金の制度がなくなる?会社の合理性優先で退職金がなくなる悲劇…老後はどうなる?
佐川急便の退職金がなくなるというよりは、
他企業でも取り入れられているように
確定搬出年金に切り替わるという方が
良い言い方かもしれない。
以前は、退職金制度が
確定搬出年金に変わるという
噂を聞いた従業員が辞めることで
佐川急便の離職率が高い時期もあった。
しかし、佐川急便の経営は合理性重視している
という良い点もあって、老後の資金を確実に
積み立てしていきたいという思いがあれば
佐川急便は離職しないほうがいいとも言える。
なぜかと言うと、
退職金がまとめてもらえる制度なのに対して、
確定搬出年金であれば、
老後の生活に活用できるからだ。
退職金を一時的にもらっても、
もし経済難だとすればその時に使わざるを得ない。
しかし、確定拠出年金であれば
公的年金を補完する制度であるため、
60歳までお金を貯めて老後の生活に役立てられる。
まとめ
佐川急便の退職金だけではなく、
退職金がなくなるという企業は
年々増えてきている。
中には、ボーナスがないといった会社も多くある。
実際自分も会社勤めの時期があったが、
20歳前半で
ボーナスや退職金がある会社に
勤めたことがまったくなかった。
そのため、退職金制度や確定搬出年金
といった制度があることに
たいへん驚いたものだ。
ここ最近では、
若いうちから老後の資金を
貯めておきたいという若者も
増えてきたように思う。
しかし、勤めている会社によっては
資金を貯めることすら
厳しいといった場合もあるだろう。
そんな時に、この確定搬出年金があれば
自分の努力で老後の資金を貯め、
自分が60歳になったときに
役立てられるというのが大きな魅力だと言える。
「貯めることが苦手だ」
「退職金のようにまとめて受け取るのではなく、
分割でお金を受け取りたい」
このように考えている方は、
佐川急便のように
確定搬出年金制度を取り入れている会社を
選ぶことも一つの選択だ。